話:藤本靖
…
まず何も考えないで楽に立って、足の裏のどこに重心がきているかを確認してください。そして目の前に何か具体的な目標物を決めて、その一点を見つめ続けてください。
身体はどんな感じになっていますか? 自然と頭が前にきて、
つま先側に重心が移ります。
今度は一点を見るのをやめて目を開いたまま、部屋の中で聞こえる音に意識を向けてください。話し声や音楽よりは、エアコンや換気扇の音など単純なものがいいです。
今度はどうでしょう? 楽に立っていれば、頭が後ろにきて
重心が踵(かかと)側に移ってくるはずです。また、音に意識を向けたほうが、身体の緊張が抜ける感じがするのではないでしょうか。
視覚情報に注意を向けると身体が前重心になり、聴覚情報に注意を向けていると後ろ重心になり身体がリラックスする傾向があることが経験的に知られています。
私たちの普段の生活では、外の世界との関わりの大部分を視覚情報を通して行うため、聴覚情報に意識を向けることは、身体をリラックスさせるのに役立ちます。
スポーツ選手が試合の直前にイヤホンで音楽を聴いている姿をよく見ますが、これは緊張の高まった身体を適度にリラックスさせてバランスをとっていると考えることができます。
…
引用:
「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!
0 件のコメント:
コメントを投稿