「モンスター」などいなかった。
その森の奥にはモンスターが住んでいると長年信じられていたのに…。
「森に入ってはならない。モンスターに襲われるから」
村人たちは、この村の掟に忠実に従い続けてきた。
しかし、モンスターなどいなかったのだ。
この手のモンスターは、社会の至る所、そして自分の心の中に幾多と巣食っている。
「実態のない敵への恐怖」
それがモンスターの正体である。
自由と民主主義を脅かすのは「テロリスト」というモンスターなのであろうか?
自由化により日本の農業を滅ぼすのもモンスターの仕業なのだろうか?
政治、戦争、教育、メディア…。
モンスターはどこにでも潜んでいる。
そして、そのモンスターから逃れようとすればするほど、「モンスターは巨大化してしまう」。
モンスターに勝つ方法は「ただ一つ」。
「しっかりと目を見開くこと」である。
出典:
農業経営者 2012年11月号(200号) Book Review
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