2012年12月13日木曜日

モンスターなどいなかった…。


「モンスター」などいなかった。

その森の奥にはモンスターが住んでいると長年信じられていたのに…。



「森に入ってはならない。モンスターに襲われるから」

村人たちは、この村の掟に忠実に従い続けてきた。

しかし、モンスターなどいなかったのだ。



この手のモンスターは、社会の至る所、そして自分の心の中に幾多と巣食っている。

「実態のない敵への恐怖」

それがモンスターの正体である。



自由と民主主義を脅かすのは「テロリスト」というモンスターなのであろうか?

自由化により日本の農業を滅ぼすのもモンスターの仕業なのだろうか?



政治、戦争、教育、メディア…。

モンスターはどこにでも潜んでいる。

そして、そのモンスターから逃れようとすればするほど、「モンスターは巨大化してしまう」。



モンスターに勝つ方法は「ただ一つ」。

「しっかりと目を見開くこと」である。





出典:農業経営者 2012年11月号(200号) Book Review

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