2017年4月7日金曜日

見られたもの、聞かれたもの[バーヒヤ]



話:ブッダ


バーヒヤさん、それでは、ここに、このように、あなたは学ぶべきです。

見られたものにおいては、見られたもののみが有るであろう。

聞かれたものにおいては、聞かれたもののみが有るであろう。

思われたものにおいては、思われたもののみが有るであろう。

識られたものにおいては、識られたもののみが有るであろう。

と。



バーヒヤさん、まさに、このように、あなたは学ぶべきです。バーヒヤさん、すなわち、まさに、あなたにとって、

見られたものにおいては、見られたもののみが有るであろうかことから、聞かれたものにおいては、聞かれたもののみが有るであろうことから、思われたものにおいては、思われたもののみが有るであろうことから、識られたものにおいては、識られたもののみが有るであろうことから、

バーヒヤさん、そのことから、あなたは、それとともに〔存在し〕ないのです。

バーヒヤさん、すなわち、あなたが、それとともに〔存在し〕ないことから、バーヒヤさん、そのことから、あなたは、そこにおいて〔存在し〕ないのです。

バーヒヤさん、すなわち、あなたが、そこにおいて〔存在し〕ないことから、バーヒヤさん、そのことから、あなたは、まさしく、この〔世〕になく、あの〔世〕になく、両者の中間において〔存在し〕ないのです。

これこそは苦しみの終局です。

と。





出典:小部経典 第一巻 正田大観
ウダーナ聖典(自説経) 菩提の章 バーヒヤの経




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