From:
素志貫徹 内閣総理大臣 野田佳彦の軌跡
松下政経塾
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「わたしは政治を変えたい。知恵と体力のかぎりを尽くして」
これは、松下政経塾の卒塾提言発表会において、野田佳彦青年が発した最初の言葉である。いわば、かれの素志である。
本書は、地盤・看板・カバンなしの一青年が、文字どおり徒手空拳で政治に挑戦し、日本の内閣総理大臣になっていったプロセスを紹介している。
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松下幸之助塾主がご存命であれば、
「かつてない難局は、かつてない発展の基礎となるものである」
とお話になるであろう。
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「演説の名手」といわれている野田は、この演説(民主党代表選挙)で、みずからをドジョウにたとえた。
「わたしの大好きな言葉、相田みつをさんの言葉に、
『どじょうがさ、金魚のまねすることねんだよなあ』
という言葉があります。ルックスはこの通りです。わたしが仮に総理になっても支持率はすぐ上がらないと思います。だから、解散はしません。ドジョウはドジョウの持ち味があります。金魚のまねをしてもできません。赤いべべを着た金魚にはなれません。
ドジョウですが、泥臭く国民のために汗をかいて働いて、政治を前進させる。円高、デフレ、税制改革、さまざまな課題があります。重たい困難です。重たい困難ではありますが、私はそれをしょって立ち、この国の政治を全身全霊をかたむけて前進させる覚悟であります。
ドジョウかもしれません。ドジョウの政治をとことんやり抜いていきたいと思います」
開票作業がはじまり、みなが固唾を呑んで見守っていた。
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松下政経塾
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