2012年9月15日土曜日

未知の海底世界

地球上で最も探査が進んでいない領域、それは「海底」だ。水深が平均4,000mにもなる海洋底は、月や金星とくらべても測量が進んでおらず、測量された海域は全体の15%にとどまる。

海底の動きを見ると、太平洋が「徐々に狭まっている」のが分かる。東太平洋海膨では一年に最大22cmずつ新たな海底が生まれている一方で、古い海底は周縁部の海溝からマントルへと沈み込んでいるからだ。

また、南北アメリカ大陸は一年に約25mmずつ、大西洋を隔てたヨーロッパやアフリカ大陸から「遠ざかっている」。それは大西洋の中央に位置する世界最長(2万km)の海底山脈・大西洋中央海嶺が、海底から東西に広がっているためだ。



出典:NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2012年 09月号
特別付録「世界の海底」

誠義にあらず!

時は幕末、すでに明治新政府軍は福島・会津城下に侵入し、旧幕府軍は北方へと追われるように退避していた。そんな劣勢下、会津北方の塩川村にあった大鳥圭介は、会津退去をほのめかした。

「会津の危機に何ら手助けできないのは忍びない…。だが、弾薬や食糧も足りず、兵卒の士気も落ちている…」



沈黙の続く中…、「誠義にあらず!」。一人の男がずけりとそう言って、立ち上がる。

「落城近しと見て志を捨てるのは、義にもとるのではないかっ!」

怪訝な顔をする大鳥に、その男は静かに続ける。「これは失礼。私は新選組を預かる山口次郎。京都にいた頃は、『斎藤一(はじめ)』と名乗った者です」。



「さ、斎藤一! あの…」

戦慄がその場に走った。幕末最強の剣客軍団・新選組。その中でも屈指の剣士とされるのが「斎藤一」であった。会津戦争にあっては、土方歳三から新選組を託されていた男である。



「誠の旗を立てろ! 他の者はいざ知らず、俺たち新選組は何があってもここで戦い抜く!」

そう叫び上げるや、斎藤一は真っ先に敵陣へと斬り込んでいった。斎藤一の駆けたあと、次々と血煙と絶叫が上がる。これぞ、幕末の京を震撼させた男の剣であった。




出典:歴史街道 2012年 09月号
総力特集「新選組・斎藤一 剣に生き『士道』を貫く」

新選組を生んだ土壌、「千人同心」

戦国最強を謳われた甲斐・武田家が滅ぶと、徳川家康はその優秀な遺臣たちを多く召抱え、武蔵と甲斐国境の「甲州街道沿い(多摩)」に配置して、国境警備に当たらせた。そして、これが「八王子千人同心」の始まりとなる。

江戸時代、天領(幕府直轄地)となった多摩を守り、家康公が眠る日光を守ることともなった「千人同心」には、徳川幕府の恩顧に応え、それを守らんとする高い矜持があった。



そのため、武芸を磨こうとする気風も高く、それがのちの「天然理心流」という極めて実践的な流派を生み出すことにもつながる。そして、その四代目こそが「近藤勇」。新選組を生んだ男である。

すなわち、新選組の源流は甲斐・武田家にさかのぼる武士集団「千人同心」にあることになる。新選組が幕末の動乱にあって、幕府・徳川家への「義」を貫き、「誠」を示したのには、こうした背景があったのである。



出典:歴史街道 2012年 09月号
「八王子千人同心と新選組」

江戸のそば屋はコンビニ並み

「守貞漫稿(もりさだまんこう)」によると、万延元年(1860)に江戸府内の「そば屋」が会合したところ、3,763軒も集まったという。

「毎町一戸あり。不繁昌の地にても、四、五町に一戸なり」という記述もけっして大げさではなかったのだ。

現代の東京でたとえるなら、江戸のそば屋の密度は「コンビニ」並み。利用実態では、ラーメン屋か大手コーヒー・チェーンというところだろうか。



抜粋:歴史街道 2012年 09月号
「江戸の料理 再現づくし1 ぶっかけそば・あられそば」

宇宙のごく一部しか見れない私たち

宇宙はとてもとても大きい。私たちが見ることのできる部分は、そのごく一部であり、全体は体積にして少なくとも、その1,000倍であることが実証的にわかっている。

万物を普遍的に説明する法則などありえない。そんなものは、惑星の温度は平均で15℃であると述べる定理とたいして変わりないだろう。惑星の温度が15℃であることを計算によって証明しようとするのはバカげている。



出典:日経サイエンス 2011年 12月号
「反逆児サスキンドに聞く 物理で実在は語れるか?」