話:レイ・カーツワイル
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こういう話がある。
湖の所有者が、睡蓮の葉で湖面が覆われ、湖の魚が死んでしまうことのないよう、家を寸刻も空けずに湖を観察することにした。睡蓮の葉は、数日ごとに2倍に増えるという。
何ヶ月もの間、所有者はひたすら様子をうかがったが、睡蓮の葉は、ほんのわずかしか見られず、とりたてて広がっていくようには思われなかった。
睡蓮の葉が占める面積は、湖全体の1%にも満たないようなので、ここらで休みを取って、家族で出かけても大丈夫だろうと判断した。
数週間後に帰宅した所有者は、びっくりした。湖全体が睡蓮の葉で覆われ、魚がみんな死んでしまっていたのだ。
数日ごとに2倍になるので、最後に7回倍加した分で、睡蓮の葉が湖全体に広がっていたのだ(7回倍加すると、睡蓮の葉の占める面積は128倍になる)。
指数関数的な成長には、こうした特質がある。
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ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき 単行本 – 2007/1/25
レイ・カーツワイル (著), 井上 健 (著), 小野木 明恵 (著), 野中香方子 (著), 福田 実 (著)
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