2012年10月24日水曜日

述べて作らず


孔子は「述べて作らず」と言っている(述而第七)。

つまり、「自分の意見を言っているわけではなく、先人の教えを皆に伝えているだけだ」と言ったのである。



安岡正篤氏もまた、言った。

「僕の人生は古今東西の名言や記録の渉猟に明け暮れてきたが、その功徳は僕にとって大変なものがあった。これをまた、分け与えるのが僕の使命である」

歴史の中に埋もれた先哲の言葉に光を当て、その古い言葉に命を吹き込んで蘇らせていったことが、彼の人生だったというのであった。





出典:「心に残る言葉」

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