2013年5月5日日曜日

なぜ温かい? 冷たいはずの白石温麺



宮城蔵王のふもと、白石というところには「温麺(うーめん)」という名物がある。

この「温麺」、「温かい麺」と書くけども、じつは「冷たい麺(ざる素麺)」。







なぜ「温かい麺」と書くのか?

それは、昔々のお話、江戸時代。白石のある親孝行な息子(大畑屋鈴木浅右衛門)が、胃腸の弱いの父親のためにと、旅の僧に教わった「油を使わない麺の製法」を苦心の末に会得し、さらには、食べやすいようにと短く折って茹でてあげました。

すると、その孝行話を伝え聞いたお殿様。「なんと、心温かな話か」と感無量。

それ以来、その素麺は「温麺(うーめん)」と呼ばれるようになったとさ。







「親思う心にまさる親心」北野武



北野武さんが芸能界に入って売れるようになった頃、お母さんから「カネをくれ」と言われたと言うんです。それからも何かにつけて法外なお金を要求されたと。

「とんでもない親だ」と思ったけれども、親には世話になったし、迷惑を掛けたのも事実だから、言われたままに出していたのだそうです。



そして、お母さんの命がもう何日もないという時に、軽井沢の病院に行った北野さんは、お母さんから「一冊の通帳」を渡されるんです。

帰りの新幹線の中で、その通帳を見た北野さんはビックリ。

「いままで渡していたお金が、全額入金されていた」

芸能界は浮き沈みの激しい世界ですから、お母さんとしては、息子が売れなくなった時のことを考えて、そっと蓄えておられたのでしょう。



「親思う心にまさる親心」

吉田松陰






引用:致知2013年6月号
「教化は国の急務なり 文部科学大臣・下村博文」

2013年5月2日木曜日

「孝」と「教」



「孝」という字は、子が幼い時は親が子を抱き、親が老いぼれれば子が親を背負うところからきているという。

しかし、放置して何もしないと、親と子は容易に断絶する。そうならないように鞭(攵)をもって指し示していく。

それが「教」だと、安岡氏は説いている。





抜粋:致知2013年6月号

2013年5月1日水曜日

落語 桂枝雀 「牛の丸薬」






桂枝雀 「牛の丸薬」

丸めただけの土くれが、狂える牛をなだめすかす?

その念の入った小細工とは?



酢はスッパイか? 「三者一致」と「三者三様」



「三賢」というのが「釈迦」「孔子」「老子」を指す時

その三者の背景でもある「仏教(釈迦)」「儒教(孔子)」「道教(老子)」をも示唆する。



その三者の前に、置かれる大壺。

その大壺に満たされているのは「桃花酸(とうかさん)」。酢の一種である。



その酢をペロリとひと舐めした三者、一様に口をすぼめる。

「すっぱ!」

この「三酸図」の意味するところは、教えは三者それぞれといえども、大元の思想には「共通するところ」がある、というもの。すなわち「三者一致(三教一致)」である。







ところが、その全く別の解釈も成立する。

三者とも同じように酢を舐めるのだが、その反応がそれぞれに異なる。

「釈迦は酢にあまり慣れていないのか、顔をしかめ『苦い』と言う。孔子は思わず口をすぼめ『酸っぱい』と言う。老子は表情も変えずに『甘い』と言う」



まさに「三者三様」。

仏教(釈迦)が古いといいたいのか、儒教(孔子)が正直だといいたいのか、道教(老子)が奥深いといいたいのかは知らない。

この解釈は、「三者一致」を鼻で諷するかのようである。