宮城蔵王のふもと、白石というところには「温麺(うーめん)」という名物がある。
この「温麺」、「温かい麺」と書くけども、じつは「冷たい麺(ざる素麺)」。
なぜ「温かい麺」と書くのか?
それは、昔々のお話、江戸時代。白石のある親孝行な息子(大畑屋鈴木浅右衛門)が、胃腸の弱いの父親のためにと、旅の僧に教わった「油を使わない麺の製法」を苦心の末に会得し、さらには、食べやすいようにと短く折って茹でてあげました。
すると、その孝行話を伝え聞いたお殿様。「なんと、心温かな話か」と感無量。
それ以来、その素麺は「温麺(うーめん)」と呼ばれるようになったとさ。
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