北野武さんが芸能界に入って売れるようになった頃、お母さんから「カネをくれ」と言われたと言うんです。それからも何かにつけて法外なお金を要求されたと。
「とんでもない親だ」と思ったけれども、親には世話になったし、迷惑を掛けたのも事実だから、言われたままに出していたのだそうです。
そして、お母さんの命がもう何日もないという時に、軽井沢の病院に行った北野さんは、お母さんから「一冊の通帳」を渡されるんです。
帰りの新幹線の中で、その通帳を見た北野さんはビックリ。
「いままで渡していたお金が、全額入金されていた」
芸能界は浮き沈みの激しい世界ですから、お母さんとしては、息子が売れなくなった時のことを考えて、そっと蓄えておられたのでしょう。
「親思う心にまさる親心」
吉田松陰
引用:致知2013年6月号
「教化は国の急務なり 文部科学大臣・下村博文」
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