「三賢」というのが「釈迦」「孔子」「老子」を指す時
その三者の背景でもある「仏教(釈迦)」「儒教(孔子)」「道教(老子)」をも示唆する。
その三者の前に、置かれる大壺。
その大壺に満たされているのは「桃花酸(とうかさん)」。酢の一種である。
その酢をペロリとひと舐めした三者、一様に口をすぼめる。
「すっぱ!」
この「三酸図」の意味するところは、教えは三者それぞれといえども、大元の思想には「共通するところ」がある、というもの。すなわち「三者一致(三教一致)」である。
ところが、その全く別の解釈も成立する。
三者とも同じように酢を舐めるのだが、その反応がそれぞれに異なる。
「釈迦は酢にあまり慣れていないのか、顔をしかめ『苦い』と言う。孔子は思わず口をすぼめ『酸っぱい』と言う。老子は表情も変えずに『甘い』と言う」
まさに「三者三様」。
仏教(釈迦)が古いといいたいのか、儒教(孔子)が正直だといいたいのか、道教(老子)が奥深いといいたいのかは知らない。
この解釈は、「三者一致」を鼻で諷するかのようである。
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