話:片岡一則 (東京大学大学院 工学系研究科 教授)
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だから、僕はよく学生に言うんです。
「東大生は頭がいい。でも、頭の弱い人がたくさんいる」
って。
――どういうことですか?
頭はいいから、いろんな知識をもっていますよね。そうすると、なにか壁に直面したときに、これをやってもうまくいかないんじゃないかと思って、
「なぜできないか」ってことを滔々と語るわけです。
で、違うことを次にやり始める。それを繰り返して、結局一つのことに執着できなくなり、評論家になってしまう。そういう人は頭が弱い。
――できない理由や言い訳ばかり並び立ててはダメだと。
だから、頭はいいけど、頭が弱い。
これは少なくとも研究者としては最悪なんです。当然、頭がいいに越したことはない。ただ、やっぱり頭が強くなければなりません。
絶対に諦めない、ブレない
という姿勢でやっていると、必ず見つかるんですよ。一見なにもないようなところから「宝の山」がね。
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引用:致知2016年3月号
片岡一則「かくて世紀の偉業は成し遂げられた」
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