2013年4月29日月曜日
「その寿司ネタは、本当にマグロ?」。欺けないバイオ・ハッカーの眼
いつも道路に「プレゼント」を置いていくのは、いったいどこの飼い犬の仕業か?
あるバイオ・ハッカーは、誰の犬かを見つけようと、近所中すべての犬とボール遊びをしながら、そのテニスボールに「付着した唾液」を採集して回った。
その唾液のDNAを分析した結果、「プレゼント」の犯人(犯犬?)が判明(笑)。
いまやDNAを読み書きするのは、DIY(日曜大工)の領域。
30億文字以上のヒトゲノム(人の遺伝子)ですら、1日のうちに1,000ユーロ(約12万円)以下でできるとのこと。
バイオ・ハッカーというのは、個人(もしくは小グループ)でそうした取り組みをする人々のことだが、知識のない人々は彼らを「フランケンシュタインを造り出そうとしている」と恐れる(笑)。
だが、病原菌を扱わない彼らは、バイオ・テロリストとは一線を画する。実際のところ、アメリカやヨーロッパなどの彼らのコミュニティでは「倫理協定」が締結されており、倫理という面で「従来の科学よりも、ずっと先を行っている」とのこと。
そのキャビアが、本当にチョウザメの卵なのか?
その寿司ネタが、本当にマグロなのか?
大金をはたいたヤギのチーズが、本当にヤギのものなのか?
世界中にいるバイオ・ハッカーたちの眼は、決して欺けない。
そんな一人、エレンは言う。
「これは全く新しい分野であり、ブルックリン風に言えば『お楽しみはこれから(You ain't seen nothin')』」
出典:TED
エレン・ジョーゲンセン(Ellen Jorgensen)
「個人でもできるバイオハッキング(Biohacking -- you can do it, too)」
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