話:鈴木俊隆
…
中国の有名な禅の老師である洞山(とうざん)禅師はいいました。
青い山は、白い雲の父である。
白い雲は、青い山の息子である。
一日中、互いに依存することなく、寄り添っている。
白い雲はいつも白い雲であり、青い山はいつも青い山である。
これは、清らかな、しかもはっきりとした人生の解釈です。
「白い雲」と「青い山」のようなものはたくさんあります。「男」と「女」、「師」と「弟子」。お互いに寄り添っています。しかし、互いに依存することはありません。「白い雲」は「青い山」にわずらわされません。また「青い山」も「白い雲」にわずらわされるべきではないのです。
お互いに極めて自立しながらも、お互いに寄り添っています。これが私たちの生き方であり、これが坐禅の修行のやり方です。
私たちが真の自己であるとき、すべてから自立しながらも、完全にすべてに依存しているのです。
私たちは、お互いに純粋に自立しながらも、完全に依存しているのです。
…
引用:鈴木俊隆『禅マインド、ビギナーズマインド』
0 件のコメント:
コメントを投稿