2017年4月26日水曜日
塵と花[碧眼録]
塵未挙 花未開
塵(ちり)未(いま)だ挙(あが)らず
花(はな)未(いま)だ開(ひら)かず
一塵挙 大地収
一花開 世界起
一塵(いちじん)挙(あが)って大地収(おさ)まり
一花(いっか)開(ひら)いて世界起(おこ)る
明珠在掌[碧眼録]
明珠在掌
めいじゅ ざいしょう
明珠(めいじゅ)は掌(たなごころ)に在(あ)り
真に大切なもの(明珠)は自分の手の中にある。
話:齋藤孝『声に出して読みたい禅の言葉』
法華経にある「衣裏(えり)の宝珠(ほうじゅ)のたとえ」
ある人が親しい友人の家に行き、大変ごちそうになり、酒を飲んで酔いつぶれてしまった。そのとき友人は、酔って寝ている友人の着物の裏に高価な宝珠を縫い付けて出て行った。
何も知らない男は翌日から他国を流浪し、やがて金がなくなり生活に困っていた。ある日のこと、ごちそうをしてくれた友人に出会った。その友人は言った。
「おまえは何とバカなやつだ。わたしは昔、おまえに安楽な生活をさせてやろうと思い、どんなものでも手に入る宝珠を、着物の裏に縫い付けた。それは今でもあるはずだ。それを売れば、もう苦しむことはない」
2017年4月23日日曜日
無畏の勇者[ガンディー]
勇者とは、剣や銃の類(たぐい)ではなく、無畏(むい)をもって武装した人のことです。
恐怖にとりつかれた者たちだけが、剣や銃で身がまえるのです。
マハトマ・ガンディー
理想の状況を言えば、
太陽がわたしたちの唯一の料理人であるべきです。
マハトマ・ガンディー
わたしたちには、自分が必要としないものは、一物たりとも受けとってはなりません。
要(い)りもしない果物をもらったり、必要以上に多量にもらうのは、盗みです。
マハトマ・ガンディー
2017年4月21日金曜日
2017年4月18日火曜日
Doctor Strange [Benedict Cumberbatch]
ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
ベネディクト・カンバーバッチ
Benedict Cumberbatch
from: English Journal 2017 March
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インタビュアー「衣装とマントを着けてドクター・ストレンジになった自分の姿を初めて見たとき、どう思われましたか?(When you first saw yourself dressed as Doctor Strange, in the costume and cloak, what did you think?)」
なんというか、目もくらむほどワクワクしました、ハロウィーンの(仮装でヒーローのコスチュームを着た)子どもみたいに。とにかく、あれは本当に、まさに最初の瞬間で、アレックスがそれに気づいて、彼女が言ったんです。「あら、スーパーヒーローに変身するところなのね」と(笑)。「ああ、うん、そうなんだよ」。
I was, sort of, giddy, like a child at Halloween. I just, it was the first moment, really, properly, and Alex spotted it, she went, "Oh you're having the superhero moment, aren't you?" "Er, yeah, I think I am."
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インタビュアー「60年代にこの(シリーズの)コミックが描かれた頃は、物事を柔軟に受け入れたり新しい体験を試したりといった、さまざまなカウンターカルチャー的発想がとても強い時代でした。そうした考え方は、映画にも受け継がれていますか?(When the comics were written in the '60s, various countercultural ideas, such as having an open mind and trying out new experiences, were very strong. Do any of those ideas carry through into the movie?)」
それはまあ、マインドフルネス(意識を向けること)に尽きるでしょう、言ってみれば。それが、現代に共通する派生物(derivative)、受け継がれてきたものだと思います。
It's about mindfulness, in a sense. I think that's the common derivative which has carried through.
文化面では、僕たちは今もあの時代を参考にしています。これからもずっとそうでしょう。文化全体、ポップ(ミュージック)や(その他の)音楽にとても勢いのあった時代でした。ただ、それを少し(手直ししながら)再構築する必要はあると思います。そのまま複製していたは駄目なんです。
Culturally, we're still referencing that era. We always will. It was a very strong moment in all culture, in all pop and music, but, um, I think you have to reinvent the wheel slightly. You can't just replicate it. This is a film for now.
でも、ティルダが言っていたように、本作がもつ最も強いメッセージは、「人は、思考でもって、現実を変える力をもつ」という考え方だとおもいます。そしてそれは、偉大な、素晴らしい、開放的な、利己心にとらわれないメッセージです。
But I think, like Tilda was saying, the strongest message is the idea that you, with your mind, have the power to change your reality. And that's a great, wonderful, freeing egoless message.
また、それは、他者のために行動するという考え方でもって行われますし、とても善良なものに目を向けることでもあります。映画の最後にドクター・ストレンジがたどり着くように。
And also you do that with the idea of doing it for the good of others, and you're onto a very, very good thing --as Doctor Strange gets to, by the end of the film.
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ラベル:
English,
English Journal,
映画
57TH & 9TH [STING]
スティング STING
『ニューヨーク9番街57丁目(57TH & 9TH)』
from: English Journal 2017 March
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わたしは名声をそこまで大きなものとは考えていません。まあ、有名でいるのも、なかなか面白いものですが。私にはボディーガードも取り巻きもいませんし、大勢を引き連れてクラブに行ったりもしません。一市民としての生活を送っています。私は、世間から切り離されたような生活(live in a bobble)など送りたくありません。それは嫌です。
I don't take it that seriously. It's, kind of, fun being famous. I don't have a bodyguard or entourage, or I don't walk into clubs with massive people. I live a citizen's life. I'd hate to live in a bobble. I wouldn't like that.
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幸運なことに、私は、いきなり有名になったわけではありません。有名になったのは26歳のときのことで、それまでは普通の生活(a real life)を送っていました。教師もしましたし、オフィスで働いたこともあります。側溝工事もしました。年金にも加入していましたし、ローンもありました。子どももいます。税金を払い、投票もしてきました。
I was lucky because I wasn't famous immediately. I was 26 before I became famous, so I'd had a real life. I was a school teacher. I worked in an office. I dug ditches. I had a pension. I had a mortgage. I had children. I paid my taxes. I voted.
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そうやって普通の生活を送ってから、(ミュージシャンとしての)いかれた生活(crazy life)も経験しました。ですから、学校を出てすぐに世界的スーパースター(international superstars)になった人たちを、かわいそうに思うことがあります。スターというのは、経験や(人としての)基礎なし(without grounding)になるのは危険な立場ですからね。私は幸運でした。
So I had a real life, and I had this crazy life. I feel sorry for, sometimes, for people who go from school to being international superstars. That's a very dangerous position to be in without experience, without grounding. So I was lucky.
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インタビュアー「子どもたちにすべての財産を継がせるつもりはない、とおっしゃっていましたね(You said they won't inherit all your money)」
妻も私も労働階級(working class)の出身で、親の遺産を継いでいません。おかげで、自分たちで人生を切り開くという特権(privilege)を得ました。だから、子どもたちにも同じ特権を味わってもらいたいと思っています。自立して生きる喜びを、子どもたちから奪いたくはありません。
My wife and I are both working class, so we had no money from our parents. And so we enjoyed the privilege of making our own lives. So, I want my children to have the same privilege. The joy of being independent is something I don't wanna rob them of.
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インタビュアー「新しいアルバムの中の『50,000』という曲では、年をとることや、やがて死すべき運命について歌っていらっしゃいます。あのような考えは、よく頭に浮かぶのですか?(In the song "50,000" on the new album, you sing about getting older and mortality. Do these thoughts run through your mind a lot?)」
いずれ死ぬ(mortality)ということを受け入れると、より活力あふれる人生を送れるようになります。そういうものです(the way it is)。みんな、若いときにはそんなこと考えませんが、年齢を重ねるにつれて、死を受け入れるようになり、そうすると、人生がより価値あるものになります。
Acceptance of mortality makes you live in a more vital way. It's just, that's just the way it is. I think when you're young you don't think about it, but as you get older, you take this on board and your life becomes more valuable.
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ラベル:
English,
English Journal,
音楽
GRIT [Angela Duckworth]
『やり抜く力 GRIT』
アンジェラ・ダックワース
Angela Duckworth
from: English Journal 2017 March
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わたしが教壇に立ったばかりのころは、多くの子どもの成功というのは、頭の良さ次第だと考えていました。賢い(smartness)のはもちろん有利ですけど、思っていたほどは重要ではないのです。
When I started teaching, I thought a lot of kids' success would be just how smart they were. And smartness helps, but it's not as important as I thought it would be.
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才能(talent)は完全に遺伝によるもの(inherited)で、やり抜く力(grit)はすべて身につけるもの(learned)だ、というわけではありません。
It's not that talent is entirely inherited and grit is entirely learned.
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わたしを訪ねてこられる日本や中国の人たちがよくおっしゃるのが、それらの国の人たちは、忍耐(persistence)や勤勉(hard work)に関しては十分理解しているものの、それ以外の部分で足りないものがあるのではないか、と。たとえば、自分がやっていることへの情熱(passion)とか。
Many times people from Japan or China who came to visit me tell me that, that people in those countries know a lot about persistence and hard work, but they're maybe lacking in something else, like passion for what they do.
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わたしの推測では、日本の文化は、回復力(resilicence)、そして希望、それに7回転んでも8回立ち上がる(七転び八起き、getting up seven times after falling eight)ということに長けているのでしょうね。
My guess is that the Japanese culture is pretty good at resilience, and hope, and getting up eight times after falling seven.
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一つには、計画的訓練(deliberate practice)について考えてみること、それは、やみくもに何千時間も費やせばいい、ということではありません。
I think one thing is that when you look at deliberate practice, it's not just about thousands of hours.
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伝えたいのは、より長い時間、さらに一生懸命、訓練しなければいけない、ということではなく、もっと頭をつかって訓練すべきだ(practice smarter)、ということです。
I don't think the message is, like, you need to practice longer or even harder, but you have to practice smarter.
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だからこそ、拙著のなかで、デンマークのオリンピック・ボート競技選手について書いているのです。かれが言うには、日本に行ったとき、子どもたちを見学したところ、とにかく死に物狂いで練習していた(practiced like crazy)そうです。でも、それは利口な訓練(smart practice)とはいえません。弱点(weakness)を見極め、フィードバックをもらって、とても戦略的に(stategically)、しっかり考えて(thoughtfull)、そう、上達するために微調整をする方法の開発に取り組む、というような訓練ではありません。子どもたちは、ただただ多くの時間を費やしていたのです。
That's why, in the book, I talk about the Olympic rower who was from Denmark, where he said, look, you know, when I went to Japan and I saw these kids, I mean, they practiced like crazy. But it's not smart practice. It's not identifying weakness, getting feedback, very strategically, thoughtfully, you know, working on how to make an adjustment to be better. They just put more hours in.
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情熱(passion)について考えるのと同じ次元で、忍耐力(perseverance)について考えられる場合、この組み合わせを一語であらわせる言葉(グリット)があって、よかったと思うのです。
If you can think about perseverance in the same breath as you think about passion, that's why I like having one word (grit) to describe this combination.
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ラベル:
English,
English Journal,
本
2017年4月17日月曜日
和時計[菊池昌宏]
不定時法腕時計(和時計)
from:THE HOMEPAGE OF MASAHIRO KIKUNO HANDMADE WATCHES
2011年、日本人時計師・菊野昌宏が開発・製作に成功した「不定時法腕時計(和時計)」は、12の干支が書かれた駒(インデックス)が季節の変化に伴って自動的に移動する「自動割駒式和時計(じどうわりごましきわどけい)」です。
不定時法とは、夜明けと日暮れ(昼)、および日暮れと夜明け(夜)までの間を6等分し、それを一刻(いっとき)とする時刻の表示機構ですが、日の出と日の入りの時刻が季節によって変化するため、一刻の長さは日々、変化していきます。江戸時代に日本で製作された和時計は、これに対応するため、季節ごとに干支の間隔が異なる文字盤に交換したり、移動式の駒を手動調整する機構などを開発しましたが、菊野昌宏が製作した「不定時法腕時計(和時計)」はかつての和時計を参考に、この機構を腕時計サイズにまで凝縮した世界初の腕時計です。この機構における駒は、夏至では昼の駒の間隔が広がり、夜の駒の間隔が狭まります。冬至では逆に、昼の駒の間隔が狭まり、夜の駒の間隔が広がります。
また、この時計にはブルースチール仕上げされた不定時法針の他に、通常の時分針も装備され、定時法による正確な時刻も同時に読み取れるように配慮されています。
2017年4月12日水曜日
both here & there at the same time
from: The Economist March 11 2017
Strange but true
Quantum mechanics -a theory of the behaviour at the atomic level put together in the early 20th century- has a well-earned reputation for weirdness. That is because the world as humanity sees it is not, in fact, how the world works.
Quantum mechanics replaced wholesale the centuries-old notion of a clockwork, deterministic universe with a reality than certainties -one where the very act of measurement affects what is measured.
Along with that upheaval came a few truly mind-bending implications, such as the fact that particles are fundamentally neither here nor there but, until pinned down, both here and there at the same time: they are in a "superposition" of here-there-ness.
The theory also suggested that particles can be spookily linked: do something to one and the change is felt instantaneously by the other, even across vast reaches of space. This "entanglement" confounded even the theory's originators.
...
ラベル:
The Economist,
サイエンス
2017年4月11日火曜日
ブッダの花冠[大毘婆沙論]
2017年4月10日月曜日
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