2012年11月17日土曜日

省エネの「脳」、場所と電気を食う「コンピューター」


富士通のスーパーコンピューター「京(けい)」の計算速度は「人間の脳」の4倍、データ容量は10倍だという。しかし、「消費エネルギー」で比較すると、圧倒的に人間の脳のほうが「高効率」だ。

「人間の脳は信じがたいほど高効率で、消費エネルギーは『たいして明るくない電球1個分』にも満たない(約20W)」



スーパーコンピューター「京」の消費電力は990万W。人間の脳の50万倍近くの「エネルギー食い」である。

「京一台は1万世帯が使う電力量を消費する」



また、その占有するスペースも、人間の脳は「頭蓋骨の中にキチンと収まっている」のに対して、スーパーコンピューターはじつに巨大なスペースを必要とする。

「インターネットを構成する世界中のサーバーを集めると、小さな都市ほどのスペースになるだろう」



なるほど、生物の真価は「少ない資源で大したことをやってのける」ところにあるらしい。

「人間のヒトゲノムの情報量は、ノートパソコンのOSほどもない」



ネコほどの小さな額でもそうだ。

「ネコの脳ですら、最新のiPadを凌駕しており、データ量は1,000倍、速度は100万倍近い」

だいぶ薄くなったiPadだが、まだまだ薄くなる余地は残されているようだ。





ソース:日経 サイエンス 2012年 02月号
「コンピューターvs. 脳」


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