2018年4月23日月曜日

The 6 Forgotten Giants [Thomas Dambo]


From: MAKE:
Volume 60 December 2017 / January 2018: Digifab Guide 2018



Thomas Dambo is working only with recycled materials. He tend to use a lot of pallets.

His latest builds, The 6 Forgotten Giants, are located around the world, from Australia to Germany, Florida, and Puerto Rico.

Each of the sculptures is accompanied by a poem engraved on a neaby stone, which gives hints about where to find the others


Dambo says, “A lot of people have forgotten to be curious and explore. By putting the sculptures in places people don’t normally go, I give them both the experience of the sculpture but also the nature. I make big, positive, fun, and interactive projects to show people that recycling can be much more than trash.”






2018年4月22日日曜日

明るい灰色、暗い灰色【目の錯覚】




この目の錯覚は ご存じかもしれませんが
You might have seen this illusion before, 

新たな方向から 考えて頂きたいと思います
but I'd like you to think about it in a new way. 

AとBの2つの区画を 見ていただくと
If you look at those two patches, A and B, 

灰色の濃さが非常に異なって 見えるはずです
they should look to you to be very different shades of gray, right? 



でも実際は全く同じ濃さなんです
But they are in fact exactly the same shade. 

それを示すことができます
And I can illustrate this. 

第2バージョンの絵では 2つの区画を 灰色のバーで繋いでいて
If I put up a second version of the image here and join the two patches with a gray-colored bar, 

全く違いがなく見えますね
you can see there's no difference. 

灰色の濃さは全く同じなんです
It's exactly the same shade of gray. 



もしまだ信じられないなら
And if you still don't believe me, 

バーをずらして 区画に重ねてみましょう
I'll bring the bar across and join them up. 

一色の灰色の塊になり
It's a single colored block of gray, 

違いは全くありません
there's no difference at all. 



これは手品でも何でもなく
This isn't any kind of magic trick. 

灰色の濃さは同じです
It's the same shade of gray, 

でも バーを取りのけると
but take it away again, 

また違って見えるようになります
and it looks different. 



何が起きているのかというと
So what's happening here is 

脳は事前の期待を 用いているのです
that the brain is using its prior expectations 

それは視覚野の回路の中に 深く構築されており 「影がかかると 物の表面は より暗く見える」ということです
built deeply into the circuits of the visual cortex that a cast shadow dims the appearance of a surface, 

それでBが実際より 明るく見えるんです
so that we see B as lighter than it really is.



引用:

アニル・セス
Anil Seth
脳が「意識された現実」という幻覚を作り出す仕組み
Your brain hallucinates your conscious reality



脳による Best Guess【TED】






まずは身の周りの世界 という経験と 予測エンジンとしての脳という 重要な考えについて考えてみましょう
Let's start with experiences of the world around us, and with the important idea of the brain as a prediction engine.

脳の身になって 想像してください
Imagine being a brain. 

固い頭蓋骨に 閉じ込められ
You're locked inside a bony skull, 

外の世界で何が起きているのか 理解しようとしています
trying to figure what's out there in the world. 



頭蓋骨の中には 光はありません
There's no lights inside the skull. 

音もありません
There's no sound either. 

唯一利用できる電気的インパルスに 頼らざるを得ないのですが
All you've got to go on is streams of electrical impulses 

これは何であれ 世界の事物とは 間接的に関わっているに すぎません
which are only indirectly related to things in the world, whatever they may be. 



ですから何がそこにあるかを 知るという「知覚」は 情報に基づく推測の過程に ならざるを得ません
So perception -- figuring out what's there -- has to be a process of informed guesswork 

そこでは脳は これらの感覚的な信号を 世界がどんなものかについての 事前の期待や信念と結びつけて 何がその信号を起こしたのか 最善の推測を構成します
in which the brain combines these sensory signals with its prior expectations or beliefs about the way the world is to form its best guess of what caused those signals. 

脳が音を聞いたり光を見たり している訳ではありません
The brain doesn't hear sound or see light. 

私たちが知覚するのは 世界で起きていることに関する最善の推測です
What we perceive is its best guess of what's out there in the world.



引用:
アニル・セス
Anil Seth
脳が「意識された現実」という幻覚を作り出す仕組み
Your brain hallucinates your conscious reality




清らかな青銅の鉢のなかには…【原始仏典】




たとえば、尊者よ。

市場から、あるいは鍛冶屋からとても清らかな浄化された青銅の鉢が運んで来られる。その鉢に、所有者たちが蛇の死骸や人間の死骸を入れて、別の青銅の鉢でもって蓋をして、別の市場に行くとしよう。

その鉢を人が見てこう言うだろう。「あれあれ、一体これは何が運ばれているのだ。とても素敵なもののようだ」と。

立ち上がって、それを開けて覗き込むとしよう。見たとたんに、彼には不快さが確立し、嫌な思いが確立し、また嫌悪の思いが確立するだろう。飢えた人たちですら食べようと欲しないだろう。いわんや満腹した人たちをや、である。



たとえば、尊者よ。

市場から、あるいは鍛冶屋からとても清らかな浄化された青銅の鉢が運んで来られる。その鉢に、所有者たちが黒粒を選別除去した白米の御飯を、種々のスープを、種々のおかずを盛って、別の青銅の鉢で蓋をして別の市場に行くとしよう。

それを人が見て、こう言うだろう。「あれあれ、一体これは何が運ばれているのだ。とても素敵なもののようだ」と。

立ち上がって、それを開けて覗き込むとしよう。見たとたんに、彼には好ましい思いが確立し、嫌でない思いが確立し、嫌悪しない思いが確立するだろう。満腹した人たちでさえも食べたいなあ、と思うだろう。いわんや飢えた人たちをや、である。





引用:
原始仏典 中部経典
第五経 無穢経

2018年3月20日火曜日

賢くなる道があるというに…[大統領ガーフィールドの死]


1881年、時のアメリカ大統領、ガーフィールド(James Garfield)が狙撃された。

凶弾は背中に命中、そのおよそ2ヶ月後、ガーフィールド大統領は死亡した。




狙撃犯、ギトー(Charles Guiteau)は裁判の席上、大統領殺害を否認した。

ギトーはこう主張した。

「ガーフィールド大統領は『医療過誤』のせいで死亡した」

と。




歴史研究者のオシンスキー(David Oshinsky)は、著書『ベルビュー病院:米国の最も由緒ある病院における医療と混乱の3世紀』で、こう述べている。

「もし医師たちが苦痛軽減処置のみにとどめていたのなら、ガーフィールド大統領はほぼ確実に生き延びていただろう。しかし医師たちは逆に、洗っていない指で弾丸を不器用に探し回り、不潔な探針を開放創に差し込んだ」





19世紀後半のアメリカでは、いまだ『細菌』の存在が疑問視されていた。

ベルビュー病院のベテラン医師であったルーミス(Alfred Loomis)は、ふざけ半分にこう語っている。

「空気中に細菌がいるそうだが、私には見えないね」

狙撃されたガーフィールド大統領の医療処置にあたった外科医ハミルトン(Frank Hamilton)は、「手や器具を洗浄しようとはまるで考えなかった」。

というのも、手洗いと器具洗浄というのは当時最新の考え方であり、守旧派の60代後半だったハミルトン医師の容認するものではなかったのである。



人間が細菌の存在を信じようと信じまいと、細菌にはお構いなしだ。

ガーフィールド大統領は狙撃から死亡までの2ヶ月間で、体重が100ポンド(45kg)近く落ちた。死後解剖の結果、彼は感染症に侵されており、遺体の大部分は膿だったという。



はたして、狙撃犯ギトーが裁判で主張した言葉、「ガーフィールド大統領は、医療過誤のせいで死亡した」は正しかったのだろうか?

いまとなっては、すっかり後の祭りである。

ギトーはすでに絞首刑に処されてしまったのだから。



S. マースキーは、こう締める。

「人間はいつも、ある大きな問題に直面しがちである。つまり、『賢くなる道があるというのに、あくまでも愚かでありつづけようとする』という問題に、だ」



(了)



出典:日経サイエンス2017年4月号
S. マースキー「見る目を持とうよ」