2016年4月9日土曜日

「東大生は頭がいい。でも頭が弱い」 [片岡一則]



話:片岡一則 (東京大学大学院 工学系研究科 教授)





だから、僕はよく学生に言うんです。

「東大生は頭がいい。でも、頭の弱い人がたくさんいる」

って。



――どういうことですか?



頭はいいから、いろんな知識をもっていますよね。そうすると、なにか壁に直面したときに、これをやってもうまくいかないんじゃないかと思って、

「なぜできないか」ってことを滔々と語るわけです。

で、違うことを次にやり始める。それを繰り返して、結局一つのことに執着できなくなり、評論家になってしまう。そういう人は頭が弱い。



――できない理由や言い訳ばかり並び立ててはダメだと。



だから、頭はいいけど、頭が弱い。

これは少なくとも研究者としては最悪なんです。当然、頭がいいに越したことはない。ただ、やっぱり頭が強くなければなりません。

絶対に諦めない、ブレない

という姿勢でやっていると、必ず見つかるんですよ。一見なにもないようなところから「宝の山」がね。








引用:致知2016年3月号
片岡一則「かくて世紀の偉業は成し遂げられた」




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