話:小宮山宏
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人工物の機能は向上したが、機能のすべてを利用するのは実は大変難しいことである。それどころか、携帯電話機やコピー機やテレビ用のリモコンなど、私は2つか3つのキーしか使わない。
そもそも、搭載してある機能すべてを利用できる人などいるのだろうか?
それがいるのだ。人工物の複雑な機能を自由に使える人を「マニア」と呼ぶ。マニアは、複雑な人工物を幾つかの原理に分解し、原理間の相互関係を理解するという方法で、その構造を把握しているのである。
その結果、マニアは、初めて手にする最新の携帯電話機でも数分でその構造を完全に理解できる。マニアの理解の仕方は「知識の構造化」であり、人類の希望だ。
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引用:
知識の構造化
2004/12/24
小宮山 宏
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