2018年5月15日火曜日

AIには出来ない、人間らしさ最後の砦とは?


From:
週刊東洋経済 2016年10/8号




池谷裕二
『人工知能と人間の脳との境界が揺らいでいる』


――人間の創造性を、AI(人工知能)がまねるのは難しいのでは?


たとえば私たちが絵を描き、作曲するという創造的な活動は、人間にしかできないと考えてきた。しかし今では、人工知能に「シェイクスピアのような詩を書いてくれ」と命じれば、専門家でさえ本物かどうか見分けがつかないような高いレベルの詩が書けるようになっている。

今年にはいり米国マサチューセッツ工科大学が、最近の人工知能の創造性について「人間のクリエイティビティに疑問を呈する」とレビューを書いています。創造性とは脳で考えるものですが、脳の作用なんて電気化学反応でしかない。ならば人工知能が芸術を生んでもおかしくない。

マイクロソフトが人工知能に描かせたレンブラントの絵を見ると、相当なプロでも真作と見分けがつかない。でも人工知能は真似よりも創造的なことが得意で、アニメのようなパステル画にレンブラントを描き直すこともできる。こうなるとクリエイティブですよね。

バリエーションやコンビネーションを駆使し、これまで芸術家たちが手掛けてこなかった独創性の高い音楽や絵画や詩をつくることも人工知能なら可能。ただし人間の感性の幅は狭いので、人工知能による独創的な作品を受け入れられるかどうかは別ですが…。


――人間にしかできないことはなくなりますか?


ありますよ。うじうじしたり、イライラしたり、カッとなったりする感情です。こうした感情を人工知能にもたせることは可能ですが、不要なのできっとプログラミングされませんよね。

それが人間らしさの最後の砦になるかもしません。






From:
週刊東洋経済 2016年10/8号

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