「一式陸攻」とは、第二次世界大戦において日本海軍を代表する「爆撃機」であった。
しかしながら、その防御は非常に弱かった。速度の遅い爆撃機であるにも関わらず、燃料タンクの防弾もなく、操縦席を守るための装甲もほとんどなかった。
ゆえに、アメリカ軍は一式陸攻を「ワンショット・ライター」とアダ名した。
つまり、「一発で火が点く」という意味である。
悲しいかな、その有り難くもないアダ名通り、一式陸攻はアメリカ軍の攻撃で苦もなく撃墜されていく。
ちなみに、連合艦隊司令長官「山本五十六(やまもと・いそろく)」大将が最後に乗っていたのも、この一式陸攻。
昭和18年、山本五十六大将はこの爆撃機とともに、空に散ることとなる…。
(了)
ソース:永遠の0 (講談社文庫) 百田尚樹
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