2013年6月13日木曜日
コーヒーは「ドラッグ」? カフェイン中毒
多くの人は、スターバックスで飲む1日1杯か2杯の「コーヒー」をとりたてて警戒したりはすまい。
ところがキム・リードリーさん(41)は、このコーヒー習慣をやめた途端に「頭痛」がはじまったという。
「それは耐え難い頭痛で、仕事はできず、考えることもできず、使いものにならないような頭痛だった」とリードリーさんは言う。
「ひょっとして、カフェイン中毒?」
そう思ったリードリーさんは、少しずつカフェイン抜きのコーヒー(カフェイン・レス)へと移行していった。
そして、ついに彼女は「コーヒーに含まれるカフェイン」の魔の手から逃れることに成功する。
「カフェインは、ドラッグとしては『良性』にみえる」
だが医学界では今や、カフェインは2つの「正式な精神疾患」の原因とされている(さらにもう一つの疾患についても検討されている)。
「カフェイン中毒とその禁断症状」、それが米精神医学界の「DSM-5(精神障害の診断と統計の手引き)」に診断名として含まれることになった。
「カフェイン中毒」というのは、日常生活を送る能力が損なわれる場合に、「精神疾患」とみなされる。
「カフェイン使用障害」というのは、たとえばコーヒーを飲むと副作用に悩まされるのに、コーヒーをやめることができない。
だが「毒はクスリ」とも言うように、コーヒーのカフェインは「中毒」を誘うものの、多くの研究で「健康面での利点」があることも分かっている。
だが、不安症や高血圧、不眠症、それに糖尿病を抱えている人は、「中毒」の方向へと傾きやすい。
「イライラ」しやすい人も、コーヒーの飲み過ぎは禁物だそうだ。
(了)
出典:Wall Street Journal
「カフェインの禁断症状、米精神医学会の新基準で診断名の1つに」
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