2013年9月2日月曜日

魚のカマスの「見えない壁」


かつて、「魚のカマス」を使って、次のような実験が行われた。


カマスを入れた水槽の中央を「透明のガラスの壁」で仕切り、その向こう側には「エサとなる小魚」を入れます。カマスがエサを獲ろうとすると、仕切りの壁にぶつかります。

カマスはこうして「痛い思い」を繰り返すうちに、ここから先へは絶対に行けない、ここを越えようとすると「痛い目に遭う」と学習します。

すると、後でガラスの壁を取り除いても、その「思い込み」によって、壁が立てられていた先には「行こうとしなくなる」というものです。

私たち人間も一人ひとり異なる「習慣」を持っており、自分では意識せずにそうした癖を日々繰り返す中で、実験のカマスのように自分自身で「思い込み」や「決め付け」を生み、「実際には存在しない壁」が今もあるかのように錯覚してしまっていることがあるかもしれません。

”私たちは、自分でつくった習慣のようにしかならない”
(古代ギリシャ哲学者・アリストテレス)




ソース:心を育てる月刊誌「ニューモラル」No.529
「心」を磨く生活習慣」

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