「正直」について書かれた中国の昔話。
正直で働き者のお父さんがいました。
しかし、飢饉があって子供たちを養うだけのものが稼げない。思いあまって隣の柿を盗んで子供たちに食べさせて、飢えを凌ぎました。
ところが、それに気づいた隣の家の主人が、お父さんを訴えます。お巡りさんから厳しく追求されても、食べた子供まで罪になると思ったお父さんは何も言いません。
今度は子供たちに「お父さんは柿を盗んだだろう」と問い詰めると、子供たちは真実を知っていても「盗んでいない」と言う。
さて、この子供たちは正直でしょうか?
これは中国の古典『論語』に見られる話。
孔子いわく
「父は子のために隠し、子は父のために隠す。直(なお)きこと、その中にあり」
(了)
ソース:致知2013年10月号
「獄中で私を支えた『論語』の教え」
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