砂時計の詩
1トンの砂が、時を刻む砂時計があるそうです。
その砂が、音もなく巨大な容器に積もっていくさまを見ていると
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに からだのうちに積もりゆくもの
と、いうことを、実感させられるそうです。
時は過ぎ去るものではなく
心のうちに からだのうちに積もりゆくもの
その巨大な砂時計は、仁摩サンドミュージアム(島根県)にあるという。1トンの砂時計が。
それは「ちょうど一年」の時を刻む砂時計。
「砂暦」と呼ばれている。
以前、ふるさと創生という事業が行われた時に、費用1億円、3年の歳月をかけて作られたものだそうで、高さが5m、幅が1mもあるという(世界最大)。
中の砂には少しでも異物があったら使えなくなるので、山奥の500万年も前の地層(山形県飯豊町)から採取した砂を何度も何度もふるいにかけて作られたのだそうだ(砂の落ちるノズルの直径は0.84mm)。
ミュージアムのパンフレットには、こう記されている。
いうなれば時間の可視化である。
今日では、時間の概念は抽象的で単なる数字にすぎない。ことにデジタル時計の出現はそれを極端にした。
ところが砂時計では、いま流れている時間が見えるし、過ぎ去った時間は豊かに蓄えられて砂の山になり、残りの時間も見ることができる。
ソース:
致知2013年10月号「よい言葉がよい人生をつくる」
仁摩サンドミュージアム「世界最大の砂時計 砂暦」
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