2013年9月20日金曜日

日本アウトドア・ブランド図鑑(BE-PAL)創業順


いまや世界に羽ばたく
アウトドア・ブランド大国「日本」

”30年ほど前、本誌(BE-PAL)が創刊したばかりのころは「舶来品」が優勢だったアウトドア・ギア。それがいまは石に開いに多くのメーカーが存在し、国内展開限定から世界を相手に販路を拡げるブランドまである。その両者に共通するのが「日本ならではの職人気質」が生み出す品質の高さである(『BE-PAL』2012年12月号)”



1900年代〜



サーモス
THERMOS 創業1904年(東京都港区)

1892年に発明されたガラス製魔法瓶のブランドとして誕生し、1978年には世界初の高真空ステンレス製魔法瓶を開発した。

真空断熱構造で飲み頃温度を長時間キープ、結露しないカップ。
ビールが最後まで冷たい!



1910年代〜



オガワ
Ogawa 創業1914年(東京都中央区)

戦中は軍用テントを開発、戦後はいち早くレジャー用品開発に注目。1961年発売の「オーナーロッジ」は日本初のオートキャンプ・テント。

2002年発売開始のロングセラー。
2012年には予想以上に売れ行きが良く、早期完売。追加生産したという。



1920年代〜



エバニュー
EVERNEW 創業1923年(東京都台東区)

金属運動具の製造・卸にはじまり、現在ではコッヘルをはじめ多種多様なアウトドア用品を製造。ブランド名は創業当初の屋号「増新商店」の増新を英語に置き換えたもの。

アルミにセラミック焼き付きコーティングが施され、汚れが落としやすく手入れが楽。
ソロパッカーに大人気のシンプルなセットだ。



ロゴス
LOGOS 創業1928年(大阪府大阪市)

船舶用品問屋として創業。1980年代のキャンプ人口増加の気運を先取りし、1985年から本格的にキャンプ用品開発に着手。バラエティーに富んだアイテム展開が自慢だ。

2012年に大ブレイクした、ヒマラヤ産の天然岩塩プレート。
まろやかな塩味を楽しめるのが特徴。



1940年代〜



ナンガ
NANGA 創業1941年(滋賀県米原市)

ヨーロッパ産の高品質、手摘みダウンを国内で洗浄し、縫製まで行う唯一の”日本製”ダウン寝袋専門カンパニー。全製品に「永久保証」が付く。

オーロラテックスという独自の防水加工を施した表地を採用。
快適使用温度はマイナス18℃まで。



1950年代〜



フェニックス
phenix 創業1952年(東京都新宿区)

1976年に日本初のダウンウェアを販売したことで知られる老舗スポーツウェア・ブランド。1989年よりアウトドア・ギアに着手。

2012年新登場のフェニックス初、本格的バックパック。
雨蓋を開けずに本体にアクセスできる。



キャラバン
Caravan 創業1954年(東京・銀座)

日本山岳会隊によるマナスル(標高8,156m)初登頂時に使われたアプローチ・シューズの開発を機に創設。当初の社名は山晴社。

1958年に作られていたキャンバス地アッパーモデルをベースに、帆布調ナイロンアッパーを使って当時の雰囲気を再現。



スノーピーク
snow peak 創業1958年(新潟県三条市)

登山が趣味の山井幸雄が金物問屋として創業。1986年からオートキャンプ用品ブランドとして本格的にスタートし、いまでは欧米や韓国など世界のアウトドア市場へも進出。

金物の街「燕三条」発の極薄鋳鉄を採用した、とても小さなダッチオーブン・シリーズ。
少量のおつまみ的一品をつくるのにとても重宝する。



1960年代〜



パイネ
PAINE 創業1968年(東京都新宿区)

ICI石井スポーツ(1964年にスタートした登山とスキーを中心としたアウトドア用品店)のオリジナル・ブランド。

現在の超軽量・コンパクトテントの先駆けともいえる、透湿防水素材のシングルウォール・テント。



1970年代〜



ダンロップ
DUNLOP 創業1971年(兵庫県神戸市)

世界初の吊り下げ式ドーム型テント「カラコルム・テント」を開発し、山岳テントメーカーとしてスタート。翌1972年からは超々ジュラルミンポールを初導入。

カラコルム・テントのDNAをもつ定番シリーズを復刻。
生地は超軽量モデルより厚めだが、十分に軽く、なにより耐久性に優れる。



イスカ
ISUKA 創業1972年(大阪府富田林市)

創業以来、基本に忠実で心あるモノづくりを続ける、日本屈指のダウン寝袋ブランド。2001年、現在は標準となった超極薄ナイロンシェルをいち早く採用。

超軽量エア・シリーズのなかでも人気が高いモデル。
重量550gで3,000m級の夏山縦走にも対応。



モンベル
mont-bell 創業1975年(大阪市西区)

アイガー北壁、日本人第2登の記録をもつ辰野勇が創設。山道具ブランドとしてのスタートだったが、現在は幅広いアウトドア・アクティビティーに対応するギアを展開。

たたんでクッションとして身近に置いておけるライフ・ジャケット。
2011年の津波被害を機に考案された。



キャプテンスタッグ
CAPTAIN STAG 創業1976年(新潟県三条市)

BBQ用品や食器類にはじまり、いまや自転車、カヌー、ガーデン用品まで揃う総合ブランドに。使いやすさと購入しやすさが第一の商品展開が自慢。

”メイド・イン・燕三条”!
金物の町発祥のブランドならではの「ステンレス製なべセット」



タラスブルバ
TARAS BOULBA 創業1976年(兵庫県兵庫市)

日本の自然を楽しむためのブランドとして誕生。日本人の体型や気候風土にあったモノづくりがモットー。

東レの3レイヤーエントラントSPを採用した高機能アウター。
非常に高い防水性と透湿性を併せ持つ。止水ジップ使用。



イーピーアイ
EPIgas 創業1978年(東京都文京区)

低重心で安定感のある分離型ガス・ストーブを1990年に開発。以来、超高出力をもつ燃焼器具ブランド。

超軽量コンパクト・ストーブの先駆けともいえるモデル。
1975年以来つくり継がれている、山屋のストーブの大定番。



ソト
SOTO 創業1978年(愛知県蒲郡市)

燃焼器具の製造を起源とし、1992年からアウトドア市場に参入。現在は欧米や韓国へも輸出するグローバル・ブランドに。

最近またスモークが流行りはじめ、2012年にリリースしたこの「美濃焼スモーカー」も人気だという。



1980年代〜



グランドキング
Grandking 創業1981年(東京都豊島区)

入門者向けに柔らかめのソールを使う「キャラバン」ブランドと棲み分けるために創設された、登山経験者向けの本格的トレッキングシューズのブランド。

同ブランド史上、最上位のトップモデル。
アッパーには贅沢な2.5/3.0mm 厚のヌバックレザーを使用。



フォックスファイヤー
Foxfire 創業1982年(東京都新宿区)

フライフィッシング用ベスト開発にはじまり、現在は幅広いアウトドア・ギアを展開。創設以来の一貫したテーマは「クワイエット・スポーツ」。

定評あるカメラパックに、機材以外の収納スペースを充実させた”デジイチ”用の入門者向けモデル。



ライペン
RIPEN 創業1982年(東京都中野区)

1965年創業の登山用具メーカーが創設し、山岳テントやザックを展開している。ブランド名は「熟練」を意味する英語に由来。

2009年発表のユニークな”土間”付き山岳テント。
その開放感に魅了されるファンが年々増えている。



ユニフレーム
UNIFLAME 創業1985年(新潟県燕市)

1989年に初のカセットガス式ツインバーナーを開発。屋外用ナベ類に高品質なステンレスを使うなど、地元の利を活かしたモノづくりが得意。

独自の断熱構造をもつ、卓上で使える炭焼きグリル。
1992年から続くモデルだが、人気はいまだ衰えない。



アクシーズクイン
AXESQUIN 創業1988年(東京都千代田区)

創設当初まだ少なかった女性仕様のトレッキング・ウェアを開発。国内外の最先端素材をいち早く採用することでも知られる。


レインスーツの動きにくさを改善し、必要にして十分な防水機能を備えた「前掛け型の雨よけ」。
膝の帯を裏にまわして止めることで簡易なパンツにもなる。



ホリデーロード
Holiday Road 創業1989年(東京都荒川区)

創業者・佐野保夫みずから「世界一小さいアウトドア・メーカー」といって憚らない業界屈指の零細ブランドだが、心意気は「アイデアと品質も世界一!」。

VHSビデオケース・サイズに収納できるコンパクトなテーブル。
ハイカーや2輪ツーリストに大人気。



1990年代〜



シリオ
SIRIO 創業1993年(東京都江東区)

日本人の足に合う靴をデザインし、世界最高峰の製靴技術をもつイタリアで作りたいという思い入れから創設された。

履き慣れない人でも、欧米ブランドの靴と履き比べれば違いがすぐにわかるシリオの靴の代表的モデル。



オンウェー
Onway 創業1995年(東京都足立区)

キャンプ家具メーカーとして数々の秀作を開発。主に他ブランドに供給していたが、2012年からは自社ブランドで販売開始。

なぜアルミ・折り畳みにこだわるのか。
軽量化と携帯に便利なアルミ折りたたみテーブルを手掛けて15年。
テーブルはモノを置くだけの道具ではない。
そこに置いてあるだけで美しく輝き、生気をもたらし、見る人の想像を羽ばたかせる。
そんな存在感のある芸術作品だと、ONWAYは考えている。 



プロトレック
PRO TREK 創業1995年(東京都)

カシオ計算機(1957年設立)が開発した方位、気圧、温度を計測するトリプル・センサー搭載の画期的フィールド・ウォッチがルーツ。

ソーラー電波搭載モデルに新開発『トリプルセンサーVer.3』を搭載したNewモデル。
コンパクト化したケースと装着性に優れたソフトウレタンバンドを併せて採用し、装着感も向上。


2000年代〜



ファイントラック
finetrack 創業2004年(兵庫県神戸市)

繊維素材に詳しい金山洋太郎のもと、「遊び手 = 創り手」をモットーに創設。使用素材を繊維会社と共同開発できる知識とスキルを持った、数少ないブランドだ。

ヨコ方向に30.5%(3kg加重時)ものストレッチ性をもち、従来にない動きやすさから大好評を博しているレインウェア。



アイポア
aipoua 創業2004年(東京都墨田区)

日本人の体格に合ったサイズの、高品質メリノウール・ウェアを作るために創設。使用素材はもちろん100%メリノウール。

海外ブランドのように袖が長すぎないのは、日本企画ならではのアイポア最大の特徴。
高品質メリノウールを厳選、独自輸入し、国内で縫製している。



アディロンダック
ADIRONDACK 創業2005年(東京都新宿区)

1977年に創業した「エイ・アンド・エフ」が、流行に左右されない普遍的モノづくりをコンセプトに立ち上げたプライベート・ブランド

小さくても耐荷重180kgと力持ちな、携帯性に優れた「折りたたみイス」
その軽さはわずか500gほど。



プロモンテ
PuroMonte 創業2005年(東京都中央区)

1971年からダンロップのテント開発を手がけてきた会社により創設された。テントのほか、ウェアも充実。

超軽量コンパクト装備をめざす岳人のために開発された、オールシーズン対応・山岳用テントの定番モデル。



笑's
ショーズ 創業2008年(埼玉県さいたま市)

町の板金屋さん、高久笑一(たかく・しょういち)が創設した焚き火用品ブランド。今夏はアメリカのショーにも出展。海外デビューも間近。

1mm厚ステンレスとアルミ・リベットを使った、組み立て式の小型焚き火グリル。
鋳鉄ナベも載せられる。



ソース:BEーPAL (ビーパル) 2012年 12月号 [雑誌]
「永久保存版! 世界のアウトドア・ブランド大図鑑」


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