2013年9月2日月曜日

ファッション・モデルと「坐禅」



南直哉(みなみ・じきさい)禅僧、「坐禅」を語る


初心者がいきなり2時間も坐ったら、ま、悶絶するだけで無駄ですね。姿勢をつくることで精一杯ですから。一番大事な「力をなるべく抜く」ということが出来ないんです。

ようするに人間の身体っていうのは「力を抜くほうが入れることよりずっと難しい」んですよ。一生懸命やることはできるけど「休むのは難しい」のと同じで。

人はふつう逆に考えていますが、「休め」と言われた人間は休まないんですよ。何をやっていいかわからなくて何か始めちゃいますからね。休むというのはかなり神経を使ってやらないと出来ないことで、難しいことなんですね。

僕が指導した限りでは、一番早くリラックスするというか、「坐禅らしい坐禅」になるのはファッション・モデルの人です。あの人たちはほとんど何も考えないで、言った通りにできる。

たいてい坐禅の指導を受ける人は、言われたことをしようとして考えるんです。ところがモデルの人は、やってくださいと言ったら、そのまま身体が反応する。あっという間にその形になって、結果的に一発でかなりリラックスな状態をつくれるんですよね。あれは職業柄、人の言うとおりに歩くとか形をつくるということに慣れているのかなあと思います。




「南直哉 × 為末大 求道者ふたり、本質を語る」

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