2013年3月31日日曜日

どうしても「中心より上」にいってしまう人間



たとえば、A4の白紙を目の前にして、その「中心」に点を打つことはできるだろうか?

「中心に打てるのは、10人中1〜2人くらいですよ」と杉浦康平さんは言う。

左右は中心に打てたとしても、天地(上下)はたいていの人が中心よりも「5〜6mm上」になってしまうのだという。



それは、なぜなのか?

「『上方転移』といって、人間の身体の構造によるものらしいです」と杉浦さんは説明する。

「心臓は人体の中心より上にありますし、脳も上部にありますから、人は上へ上へと向かう『心理的な運動感』があるようです」



なるほど、錯覚のような「認知の偏り」が人にはあったのだ。

道理で、頭デッカチになりやすい訳だ…。






出典:目の眼 2012年 01月号 [雑誌]
「グラフィック・デザイナー 杉浦康平」

0 件のコメント:

コメントを投稿