話:座波仁吉(心道流・最高師範)
空手の投げの場合は、力で投げるんじゃなくして、技で投げるのもあるんだけど、だいたいの空手の投げの基本は”相手を硬くさせること”。瞬間的にグッと硬くなる。それを投げる。
そこのやり方は忍術みたいな感じで、はたで見ておってもわかりにくい。だから技かけるのもわからない。忍者がドロンと隠れるでしょう、あれと同じで、技かけるのがはたで見えないような気がする。そういうのが空手の投げ技の基本であって絶対条件。
相手を硬くさせる。相手に技かけた瞬間、相手は棒みたいにまっすぐになる。いわば、その術をかける。「術」なんですね、技というより。
引用:『武道の原点』宇城憲治
0 件のコメント:
コメントを投稿