話:牛尾治朗
折しも1ドル=360円から200円へと急速に円高が進み、これから訪れる大変な時代にいかに対処すべきかというテーマで座談会が行われた際、松下幸之助さんは「コストを30%カットして対応する」との持論を展開されました。
5%カットは難しくとも、30%カットを目指せば”抜本的な改革”が必要となり、それを成すことによって厳しい時代を乗り切る強固な経営体質が養われる、との主張でした。
「そんなことをしたら社員がついてこない」
すぐに反論が上がりましたが、松下さんはこう諭されたのです。
「経営者は社員の前で”血のにじむような努力”を見せなければ駄目ですよ。そうすれば、10人のうち3〜4人はついてくるでしょう。その人たちと一緒にやっていけば十分です」
…
抜粋:致知2013年12月号
「経営は職人芸である」牛尾治朗
関連記事:
ある床屋のオヤジ、叱り叱られ…。
若き創業者たち
0 件のコメント:
コメントを投稿