ペリーの欲した沖縄

ペリー来航は日本開国のきっかけとして歴史に記されるが、そもそもペリーの航海目的は日本ではなく「沖縄」だったのである。シナ大陸と通商する拠点を沖縄につくるのが目的だったのだ。

その証拠に、ペリーは真っすぐ沖縄に向かい、それから日本に来ている。日本では捕鯨船の給水などに出入りできる港を確保し、その上に通商もできればさらに良しといった程度で、日本への来航はあくまでも「沖縄に来たついで」だったのだ。



抜粋：
致知2012年10月号
「歴史の教訓　連載第118回」渡部昇一