小さな子供が三人もいれば、自分の時間など一分たりともありません。私は生まれて初めて、自分の力ではどうにもならないことがあることを知りました。
「自由とは何だろう?」と、何度も声にならない雄叫びをあげました。そして、気づきました。
自由とは、欲するままに行動することではないのだと。自由とは「自らを由(よし)とすること」なのだと。
私は心がまったく身動き取れず、暗闇の中で模索した時期を経て、自由の本質に気づかせてもらいました。これは、自分のやりたいことを一度すべて手放したからこそ、見えた境地なのではないかと感じています。
かく言う私も、心より知、受容より競争に明け暮れた時代がありました。今、我が子らに願うことは、決して知恵や知識をたくさん身につけ、他人に勝って欲しいということではありません。
抜粋:致知2012年10月号
「人も企業も幸せに導く天地の法則」北山邦子
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